M12i.

学術書・マンガ・アニメ・映画の消費活動とプログラミングについて

スタードライバー THE MOVIE

少女革命ウテナの脚本(榎戸洋司)と、エウレカセブンの作画(BONES)の組み合わせが豪華すぎたアニメ作品。

学校、学生寮、お屋敷と旧校舎というきわめて限定された世界で、象徴財(男性性/女性性、若さ/大人さ、率直さ/賢さ、etc.)を賭けた決闘を繰り返す登場人物たちと、それをいろどる暗喩に満ちた描写の数々には、ウテナを懐かしく思い出す……。

TVアニメの“総集編型”(?)の劇場版については、∀ガンダムの劇場版が一種のトラウマになっていて(ほんとうにひどいまとめ方だった)、ちょっと躊躇してしまうところがあるのだけど、この作品についてはきれいにまとめられていてよかった。

まあエウレカセブンエスカフローネのように、TV版とは世界観からして違えたものを期待したところもあったので、大満足というほどでもないのだけれど……。