M12i.

学術書・マンガ・アニメ・映画の消費活動とプログラミングについて

小路幸也『マイ・ディア・ポリスマン』

マイ・ディア・ポリスマン

マイ・ディア・ポリスマン

この人の作品は面白けれども良くも悪くも内容が軽いです。この作品も同じ。そんなこと言ったってどういう作風・どういうテーマを選ぶかは作者の自由。もちろんそれはそうなのですが、主人公たちは家族とか友情とか男性性/女性性とか、そういう規範的なものに無邪気というか屈託がないというか、ともかく何だかんだ言いつつもあっけなく落ち着きどころを見つけ出してしまうのですから、やっぱり軽い。味気ない。そう思ってしまうのです。