M12i.

学術書・マンガ・アニメ・映画の消費活動とプログラミングについて

6月の発掘

アニメも漫画ももはや自分好みはほとんど掘り尽くした感があってあきらめきっていましたが、月末にお気に入り作家さんリストに一項目を加えることができました。

花に染む

花に染む 1 (クイーンズコミックス)

花に染む 1 (クイーンズコミックス)


花に染む 2 (クイーンズコミックス)

花に染む 2 (クイーンズコミックス)

この表紙も、同じ作家さんの他の著作のそれも、書店では何度も目にしていたようですが、興味関心を持ったのは今のいまになってです。

畳屋の少女が、隣の神社の宮司の次男が例祭の流鏑馬で弓引く姿にあこがれて…とかその辺のあらすじはAmazonのページで読んでください。とりあえず恋愛の話じゃありません。(今のところ。)

ペンのはこび方はラフな感じですが、塗りやトーンの使用、コマ割り、紙面の使い方がうまいです。登場人物や主人公のセリフと、主人公のモノローグとがつくるリズムもよし。

使用しているツールはちがうのですが、線の引き方に魚喃キリコを連想するところもあります。

しばらくこの作家さんの著作をあさってみます。

******************************

5・6・7月はすでにお気に入り指定されている作家さんの新刊がまま豊富です。

乙嫁語り (3)

乙嫁語り(3) (ビームコミックス)

乙嫁語り(3) (ビームコミックス)

1話・2話では主人公夫婦を見守っていた学者さんが今回の主人公。作者自身があとがきで述べているとおりの「微妙なところで」の語り止めです。次巻ではうまく始末がつくんでしょうね…

それにしても「ロシア」の陰に比しての「西欧」の陰、とくに本来であればこの学者さんがその一側面として負っているはずの陰についてはまったくもって描写がありませんね…

町でうわさの天狗の子 8

町でうわさの天狗の子 8 (フラワーコミックスアルファ)

町でうわさの天狗の子 8 (フラワーコミックスアルファ)

こちらは例によって若干悪い意味でラフな絵柄の作家さんw。お話はままおもしろいのですが、いかんせん画のこなれが悪いところがあります。

CLOTH ROAD 11

CLOTH ROAD 11 (ヤングジャンプコミックス)

CLOTH ROAD 11 (ヤングジャンプコミックス)

シリーズの最終巻です。前巻の発刊からのタイムスパンの短さがすごいです。もっとも全編にわたって豪奢な服飾・都市描写が施されている本シリーズでも、最終話は主人公兄弟と父親との闘争の決着のお話ということもあって、室内戦闘シーンがメインのためにそれが可能だったのかもしれない、と思います。