M12i.

学術書・マンガ・アニメ・映画の消費活動とプログラミングについて

赤江達也『「紙上の教会」と日本近代』

ふむ。まあわかるようなわからないような・・・。何しろ分析の対象が「精神」なんてことばを駆使する人びとなので、分析する側にもよほど説得力あることばが必要になる、ということかも知れない。

無教会キリスト者であった祖父の、「聖書」=「教養の基礎」であるとする思想や半ドメスティックな個人誌の発行、そのナショナリズムと子どもたちの緊張関係(子どもたちは新左翼運動の盛り上がる時期に少年少女であった)など、記憶の中にある事項の理解には役立った。