XamarinでつくったTestFixtureをVisualStudioで実行する
前提
Xamarin Studio(以下Xamarin)ではVisual Studio(以下VS)と同じソリューション構成でC#のコンソールアプリを作成できます。前掲の通り3つの.NETプラットフォームは、それぞれに異なるアプリケーションモデルを提供していますが、コンソールアプリはいずれにおいても提供されるのものです。これに加えてXamarinではVSと同じソリューション構成を取るので、Xamarinで作成したソリューションはそのままVSでオープンすることができます。
以降のお話で出てくる各製品のバージョンは:
- Mac OS X 10.11.6 El Capitan
- Windows 7
- Xamarin Studio Community 6.0
- Visual Studio Community 2015
- NUnit 3.4
- NUnit3TestAdapter 3.4
問題
Xamarinで追加したNUnitライブラリプロジェクトのTestFixtureは、そのままではVSに認識されず、メニューの[テスト]や[テストエクスプローラー]から[すべて実行]を行っても何も起こりません。
解決
NUnitとVSを統合するためテストアダプターなるNuGetパッケージをソリューション配下のプロジェクトに追加します。追加してもXamarin側では何も変化がないようですが、VS側ではNUnitテストケースが認識されるようになります。VS 2015における手順は以下のとおり:
①[ソリューションエクスプローラー]でソリューションを右クリック→[ソリューションのNuGetパッケージの管理]をクリック。
②表示された[NuGet - ソリューション]画面の[参照]タブをクリック。検索キーワード欄に「NUnit Test Adapter」と入力してパッケージを検索。
③検索結果から「NUnit3TestAdapter」を選択。検索結果の右側に表示される枠内でパッケージ追加対象プロジェクト(とバージョン)を選択したら[インストール]をクリック。
④パッケージ追加が終わったらメニューから[テスト]や[テストエクスプローラー]から[すべて実行]をクリック。