映画『心が叫びたがっているんだ。』
公開初日にさっそく観てきました。「無邪気な発言がもとで家庭崩壊を招いてしまい、『玉子の王子』にしゃべることを封印された」──そういうストーリーの中に自分自身を閉じ込めてしまった主人公が、地域交流イベントで上演されるミュージカルへの取り組みを通じて再生していくというお話です。
コンビニチェーンでのキャンペーンとか菓子メーカーとのコラボとかで事前の露出が多い割には観客が少ないなぁという印象。もったいないです。閉幕後の劇場内で友だち同士で「作画崩れが少ない」などと評価している人たちがいましたが、あれで「及第点」なのだとしたらもはやスタジオジブリ作品ですら同レベル、スタジオカラー作品にいたっては「落第」ということになって、「合格」できるアニメ作品はなくなってしまうでしょう。作画も演出も「これ以上」があるようなものではないです。