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学術書・マンガ・アニメ・映画の消費活動とプログラミングについて

Joshua Bloch『Effective Java 第2版』

EFFECTIVE JAVA 第2版 (The Java Series)

EFFECTIVE JAVA 第2版 (The Java Series)

Javaプログラミングに関する書籍の中ではもっとも有名な「古典」。Javaに関するまともな書籍や記事ならたいがい本文や脚注のなかにこの『Effective Java』が登場する。一度絶版したものの今年春に丸善から再版されたらしい。丸の内の丸善で見かけて購入。実際に読んだのははじめてであった。

内容は、デザイン・パターン以前のJavaのコーディングにおける一般的作法の教本、不具合を作り込みにくい・保守しやすいコードを書くためのルールブックという感じ。

その「古典」っぷり(つまりJavaに関するどんな書籍・記事でもたいがい言及されている)からして、もっとローレベルのレイヤの話題ばかりなのかと思っていたけれど、API開発者としての例外と例外スローのデザインやAPIユーザとしての例外のハンドリング方法、並列処理における同期・非同期処理のデザイン方法など、比較的ハイレベルの話題も多いことに少々驚いた。

時間的な都合から若干斜め読み気味にしてしまったけれど。いずれにせよこういうテキストを(Javaの)初等教育のなかで受けられれば、それはしあわせなことだなーなどと感じた。