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『SHORT PEACE』の出来にはがっかり


映画『SHORT PEACE』予告編映像 - YouTube

アニメ制作技術史を逆行しちゃってるなこれは、という出来だった。人物を3Dモデリングで制作しているのだけど、その動きの不自然さがあまりにも生々しい。

7/22追記: 非メカニックへの3Dモデリング技術の導入は、数年前からProduction I.Gやスタジオ・カラーの作品で行われはじめているけれど、少なくとも傍から見る限りではそうした背景描写の目に付きにくいところから実験的な技術導入を行っているという雰囲気。そういう現時点での3Dモデリング導入のメリットというのは作画コストの節約(使い回しが聞くし、「撮り直し」もできる)にあるように思われる。その点で、従来型の静的な背景描写の上に、(いかにもぎこちない所作で動き回る)3Dモデリングの主要登場人物を配するというのは、おそろしく奇抜なものであった。この戦略の意図するところがどこにあるのか、気になるところではある。