副王家の一族
- 出版社/メーカー: ジーダス
- 発売日: 2010/05/28
- メディア: DVD
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Bunkamura ル・シネマで過去のプログラムをあさっていて知った(思い出した)映画。そう古くないけど。
どうしても映画の筋書きを社会学の枠にはめ込んで理解しようとするところがあって、今回はそれがたたって話の展開で納得のいったのは主人公の父親がこの世を去った瞬間の“転向”くらいだった…(長子でありながら家の経営権の継承という可能性を奪われていた彼が、父親の退場とともにそれを回復し、俄然家の存続と発展に対する権利行使と責務とに目覚めるところ)。
あとは、それが主題であるかどうかは別として作品がイタリア統一に関してシニカルな姿勢でもって評価を下していることもわかったが、そのことと主人公たちの愛憎劇との間におそらく布かれているであろう比喩であるとか逆説であるとかの技巧的な部分についても理解呼ばず残念…。