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学術書・マンガ・アニメ・映画の消費活動とプログラミングについて

C実践プログラミング 第3版

JavaJavaScriptその他の言語からこの世界に参入した人間にとっては、(もしかしたら世界そのものがちがう可能性もありますが)C言語というのはもはや必須の教養などではまったくありません。

それでもそうした言語を学ぶ中でしばしばC言語についての言及を目にすることになります。そうした点をあえて調べて理解することは、Objective-Cについて学ぶのでもなければ、言語のユーザーとしてこの業界にいるかぎりあまり意味のあることではありません。

逆に言えば言語の実装方面にまで興味が出てきたときには、この層の知識がほしくなってくるところでもあります。実際、この本を手に取った主たる動機は、『プログラミング言語を作る』(前橋和弥)という本を理解するための土台にしたい、というものでした。

したがって真剣に全編を読んでいるわけでもありませんが、C言語の仕様解説からツールのそろえ方、C言語で開発を行う上での経験知や守るべきコーディングスタイルについて、総合的に解説してくれているのは、なかなか好感でした。