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学術書・マンガ・アニメ・映画の消費活動とプログラミングについて

若尾政希『百姓一揆』

百姓一揆 (岩波新書)

百姓一揆 (岩波新書)

一揆」の実態はどのようなものであったか、それは時代ごとにどのように異なっていたか、現代の私たちが思い描く「一揆」イメージだけでなく、「一揆」を語る史料の記述がどれくらいまで実態とかけ離れているか、そのズレがどのように生み出されてきたか。「一揆」という歴史学の概念の研究を通じて、科学的な概念がどれほどまでにフィクションの世界と地続きのものであり、学術的な努力の積み重ねが「場」の外の要因に左右されながらも、その概念の理解を徐々に正確なものとしていく様が示されている。科学の科学、知識社会学、科学哲学論の材料として読むと面白い。