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M12i.

学術書・マンガ・アニメ・映画の消費活動とプログラミングについて

『パーソナル・ショッパー』を観に久々の映画館


映画『パーソナル・ショッパー』予告

『パーソナル・ショッパー』を観に久々の映画館に行ってきました。

公式サイトの「映画情報」の解説に惑わされてはいけません。「『今の自分より恵まれた別人になってみたい』という欲望」の話でも、「女性なら一度は憧れる豪華なショッピング」の話でもありません。これはわざとなのでしょうか。まさか「うまい紹介方法が見つからなかったので」ということはないと思いますが。

実際のところは、生前兄が送ると約束した「メッセージ」を受け取ることを切望する霊媒体質の主人公が、セレブの買い物代行役としての生活を送るなかとある事件に巻き込まれ、その過程で霊的なものからの「メッセージ」と姿の見えない何者かからのSMSの「メッセージ」にこころかき乱されるお話です。

監督の意図についてはWIREDの記事で紹介されています。

実在の相手とつながっているのではありません。むしろ、メッセージをやりとりしている相手に、自分の空想を投影しているのです。

なるほどそうなのですが、一方でその「相手」は主人公に計り知ることのできない意図をもって周囲の人間に働きかける「実在の相手」であることも事実なのです。そして主人公が相手を「視て」いるのと同じように相手も主人公を「視て」いるのです。そのような中で主人公が陥る「こころかき乱される」状況そのものがこの映画のテーマの1つのようです。

それにしても、こういう解説なしに(例えば例の公式サイトの「映画情報」だけで)この映画を観てそのままにしておくとここらへんの意図を理解できる人はそう多くないのじゃないかと思います。。