M12i.

学術書・マンガ・アニメ・映画の消費活動とプログラミングについて

中田春彌『Levius/est 1』

Levius/est 1 (ヤングジャンプコミックス)

Levius/est 1 (ヤングジャンプコミックス)

写実的で迫力のある画面演出が魅力のLeviusの最新作。新シリーズということでちょっと雰囲気の変わった(気がする)第1巻。Grade-1昇格戦のあとの休息期間というのも手伝って、血生臭さや物語の重たさが薄らいでいます。

それはまあいいとして「『星水』──この言葉を覚えているか?・・・その水には他の物質では見られないある特徴が存在したという・・・」というビルの説明からスチームパンクがとたんにファンタジーと化した感じでこれはちょっと微妙に白ける感あり。

もちろん好みの問題ですが、フィクションではあっても、「現実」とは異なる、別の形の「科学的」発展を遂げた世界には、括弧付きではあっても「科学的」な説明がほしい、あるいは説明なしでも「科学的」と映る演出がほしいと思うのです。。