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M12i.

学術書・マンガ・アニメ・映画の消費活動とプログラミングについて

小林泰三『アリス殺し』

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アリス殺し (創元クライム・クラブ)

アリス殺し (創元クライム・クラブ)

「不思議の国」と「現実世界」の並行宇宙(?)を行き来しながら、主人公と犯人とが互いに騙しあいのゲームを演じるミステリー・ファンタジー。その舞台設定ならではのトリックがうんざりするほど散りばめられているのはさすが小林泰三。この本の面白いところです。

それにしても中盤から犯行の様態も登場人物の人間性も一段とグロくなっていきます。犯行が基本的に「不思議の国」側で行われるのが、残酷な描写の毒気を抜くことになっているのか、かえって威力を増すことになっているのかなんとも言えないところ・・・。いずれにせよ食事後には読まないほうがいいですね。