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学術書・マンガ・アニメ・映画の消費活動とプログラミングについて

大森葉音『プランタンの優雅な退屈』

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プランタンの優雅な退屈

プランタンの優雅な退屈

「王女プランタンの本日のご予定は──終日、優雅にご退屈」。大西洋上に浮かぶ島の、架空の立憲君主制国家「退屈王国」の王女とその側近たちの推理劇。

毎日変わり映えしない王室動静を伝える日刊紙「毎日退屈」、あらぬ方向に銃弾を射出する王国標準装備拳銃「マトハズシ」、天然ガス開発企業「ネコガス」、王国にしか生息しない「退屈ナマケモノ」、王国首都「ヒネモス」・・・、始終こんな感じでいかがわしい名前が並んでいます。そして何より国家機密に関わったり、経済的な利権をめぐって権謀術策巡らしている人びと以外、基本みな働かずして日々の糧を得ているという設定。

好みの分かれそうなところですが、私はこういう「舞台設定」やキャラクターの個性がいちいち凝っているミステリーが嫌いじゃありません。