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今村仁司『近代の労働観』

近代の労働観 (岩波新書)

近代の労働観 (岩波新書)

本書で展開されている議論を多少なりとも深く理解しようとするなら「フーコーを読め」ということになりそう。

「近代の労働観」に関する議論には、具体例や思想的文脈の提示がほとんどなく、文脈を離れて使用される概念/キーワードには非常に大雑把・浅薄な受ける。

哲学的にはともかく史学的もしくは社会学的には、近代化の過程で形成される「労働観」「規律」について、その変遷過程の例示、変遷の原動力に関する考察が求められよう。