M12i.

学術書・マンガ・アニメ・映画の消費活動とプログラミングについて

白河三兎『私を知らないで』

私を知らないで (集英社文庫)

私を知らないで (集英社文庫)

ミステリー、ということになるのだろうね。本屋の特集棚に並ぶくらいの本なので図書館で借りるのにやたらと待たされるとになった。
内容はなるほど、なかなか面白かった。あそこまで癖のあるというか悟りきったメンバーが、主人公と主要な脇役さんたちを含めて5名も中学生として相まみえているというところにも、(にもかかわらず)そうしたメンバーがともすれば“子どもらしい無鉄砲さ”を発揮することにも、作者による恣意性を感じずにいられなかったけれども、まあそんなことを言っていてはフィクションを楽しめないし、とりわけミステリーについてはそこら辺は微妙な部分でもある。
ともかく一応後続の皆さんに配慮して半日で読み切って返却することに・・・。