M12i.

学術書・マンガ・アニメ・映画の消費活動とプログラミングについて

レ・ミゼラブル(監督:トム・フーパー)

アンナ・カレーニナとスタッフが共通しているらしいと言うので見てみた作品。アンナ・カレーニナが社会学的・道徳的な旅であるとすれば、こちらは心理学的・神学的な旅という感じかな・・・。

好みで言えば前者の方がよかった。演出としてもストーリーとしてもそう。それから全編を通じてほぼすべてのセリフが歌唱の中に組み込まれている結果、劇中ほとんど静寂のシーンがなくともかく間断なくお話が進むところから、見ている側にも休みがない。メリハリがないというか。

それにしても第2帝政のフランスのそとで、王政復古末期を舞台に、都市民衆と革命の闘士、教会司祭を主要人物として描くというのは、なかなか含むところがあるのだろうなぁなとどもと感じた。