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鵜飼哲『償いのアルケオロジー』

償いのアルケオロジー (シリーズ 道徳の系譜)

償いのアルケオロジー (シリーズ 道徳の系譜)

最初の章を読んでやめてしまった。
キリスト教的、ユダヤ教的、印欧的、日本的、…といった形容詞でくくられる集団に本質的な性格を措定すること──「文明の衝突」系の言説といってもいいし典型的なオリエンタリズムオクシデンタリズムの反響物といってもいいようなものを土台にして「償い」の問題について論じる…、いずれにしても社会学的な観点に慣れた人間には(分析対象としてはともかく)何かを学ぶテキストにはなりようもない、と判断した。