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生類をめぐる政治

生類をめぐる政治―元禄のフォークロア (平凡社ライブラリー)

生類をめぐる政治―元禄のフォークロア (平凡社ライブラリー)

たまには日本の史学を読んでみようということで、図書館で借りてきました。

徳川綱吉の生類憐れみ政策、徳川吉宗の鷹狩り制度復活などを中心に、当時の公儀や諸大名たちが人と自然の関係、人と人の関係とをどのように構成しようとこころみたかという点について、あれこれ。

それにしても中近世の歴史史料にあたって日々を過ごしていると、論文の文体まで史料に同化してしまう傾向があるのでしょうか。そういうことを考えてしまう、決して読みやすいとはいえない文章です。

王の奇跡

王の奇跡―王権の超自然的性格に関する研究/特にフランスとイギリスの場合

王の奇跡―王権の超自然的性格に関する研究/特にフランスとイギリスの場合

ガストン・バシュラールの件はとりあえず置き、まずはこっちに再挑戦してみます。

アナール学派の開祖のひとり、マルク・ブロックの作品です。時代も異なるので比較しても仕方ないのかも知れませんが、アラン・コルバンとは対照的に、ブロックの本はなかなか再刊されませんね。

翻訳の改訂までゆかずとも、せめて分冊での再刊などないものかと思うのですが…。